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2021年6月14日 (月)

熱狂があった


スガさんが、G7サミットでオリンピック開催の決意を表明なさったそうです。
よかったじゃないですか。
おそらく各国首脳にとって、そんなことはどうでもいいのでしょう。せいぜいが、「がんばってくださいね」と大人の顔で受け流したと思えます。だって相手は、こどもだもの。
それをそのまま「全首脳が支持」と、おおまじめに報道する日本のメディアのすごさよ。「ことほぐ」という言葉がとっさに浮かびました。


オリンピックを開いて、なにかが変わるでしょうか。
まさか1964年の東京オリンピックのように、西側の国々に遅れをとったアジアの小国が大躍進する起点になるとでも、本気で思っているのでしょうか。
その「まさか」であるならば、この国はすでに1964年以前の状態に没落しているという事実を、自ら外に向かって認めていることになります。
じゃ、そもそも高度経済成長によって実現した豊かさとはなんだったでしょうか。急伸した経済力によって、手に入れた(と思っている)ものとはなんだったでしょう。


オリンピックが「安全、安心」かどうか。現実的には重要なことだけど、この国の現在の混迷ぶりをとらえるためには、もっと過去に立ち返る必要があります。
いまいちど招致した地点へ。あのとき、だれが、なんのために、この巨大イベントを引き込もうとしたのか。社会は、どんなふうに東京大会の決定を受け止めたのか。あのときたしかに、ある種の熱狂があって、それはいまの政治状況をつくりだした気分とつながっているよね。そう、つながっている。

 

 

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