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2021年9月23日 (木)

ちよちよ書籍化


「あのブログ、読んでいます。ほんとうならば書籍にしたいところです」
この「茶房ちよちよ」のこと。10年ほど前ですが、初対面の編集の方がおっしゃったのです。しかし現実には、会社(出版社)はそんな企画を通さないでしょうけどーーということなのですが、みなまで言わずとも互いにわかりきったことです。

ほめ言葉というのは、コケのように青々として記憶の岩場に住み着いているものです。ことに、ほめられることが、めったにない者の記憶には。
〈さて、なんの用事かな?〉
先日、その方がじつ久しぶりにメールをくださったとき、本文を開く前、とっさにあの場面がよみがえってきました。
で、本文をしまいまで読まずに、しばらく窓向こうの夕暮れ空を見上げてしまいました。まさしくそれが要件だったからです。

「Live Publishing」というのが、そのゴトウさんが今春につくった一人版元。出版活動をつうじて、現実の社会や生活に積極的に関わっていくというのが、創業の理想です。「Live」は、個々人の人生であり、暮らしであり、命であり、眼前の同時代のこと。
添付ファイルには、この3年分から抜粋した構成案がありました。瞬間しゅんかんの「覚え書き」である茶房ちよちよが、はたして、船出間もない版元の航路に、ウミガメのごとく浮かんできていいものかどうか。いったいどんな仕上がりと、読み手を想定しているものか。思案しつつ、喫茶店で返事を書きました。
「たいへん、ご無沙汰しております。提案いただきました出版のお話しですがーー」

刊行の目標は年内。元原稿があるとはいえ、やはり本づくりには相応の手がかかり、少なくない熱量が必要です。
急にいそがしくなりそうな、と思った矢先、なぜか塩漬けだったほかの案件まで呼応するかのように動きだしました。なにごとも、不可視の連鎖で動いたりとまったり、芽生えたり朽ちたり。そういうものなのだな。

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